
留学先を決める際に考える必要があるのは、「研究中心でいきたいのか」それとも 「実際に教える際に役立つ教授方法を中心に学びたいのか」のどちらにあなたがあてはまるか考えるということです。
卒業した後に、「日本に帰って先生になるぞ!」(主に中学や高校)と思う人 は、教育実習や教案作成の機会が多い実践型中心の大学院をお勧めします。
逆に、将来研究者になりたい人、大学で就職を考えている人は、 研究型の大学院に行くべきです。なぜなら、リサーチをするに当たっては リサーチメソッドなどをきちんと知っておく必要がありますが、実践型のプログラムでは あまりこういった授業が開講されていないため、独学する必要が出てくるからです。
もちろん、どちらのタイプのTESOLプログラムに進んでも、実践も理論もどちらも バランスよくこなしていく心構えが必要ですが、よりあなたにあったクラスを履修できる に越したことはありませんから、ここは留学前によく考えておきましょう。
どういう科目が理論なのか実践なのかわからない、ということもあるかと思うので、 少し紹介します。大学によって名前は違いますが、例えば Second Language Acquistion / Sociolinguistics (第2言語習得、社会言語学) などは理論の科目で、Teaching speakingなどは実践系です。
私の経験をお話しましょう。最初の留学はアメリカのサンフランシスコ州立大学(以下SFSU)でした。 SFSUのMA TESOLプログラムは、英語教授法の分野ではかなり名が知られており、質の高い授業を 受けることができて大満足の2年半でした。
ただ、かなり実践型のコースだったため、リサーチの授業は当時は一切ありませんでした。 当時のプログラムは「早く卒業して一人前の先生になって!」というスタンスだったため、 研究よりも実戦経験を積み、現場で活躍して欲しいということだったようです。
私は帰国後、大学に勤務し何度かリサーチをする機会があったのですが、 当時は全くリサーチメソッドを知らなかったため、かなり苦労しました。量的分析、 質的分析って何?という世界だったのです。
一方、同じく英語教授法分野で最高峰と言われるハワイ大学の場合、 かなり研究中心の授業が行われているため、授業内容もだいぶ異なるそうです。 そのため、かなりの研究者を輩出しています。
要は、自分が卒業した後にどんなスタンスで仕事をしていきたいのか。 それに合わせた学校を選ぶことが大切ということですね。
※ちなみにサンフランシスコ州立大学では研究型の科目もかなり今はとれる ようです。